政府の「犯罪予告検知のソフト」と「予告.in」

はてブに書ききれなかった・・・orz

開発が検討されるソフトは言語技術を応用し、違法・有害情報の検出精度を向上させるもの。通常とは異なる急激な書き込みの増加や、自殺や殺人予告などの言葉を使った議論の流れなどを分析し、犯罪につながるような情報を認知できるようにする。業界関係者によると、ソフト開発には少なくとも数億円の費用が掛かるという。 

数億が高いかどうかに関しては、来年度予算の要求内容(数億)が本当にソフト開発だけなのかがこの記事だけではわからんし。
どこまでの保証するか(犯罪予告検出性能)にも関わってくるからね。

政府からの発注で作成する以上、それなりの性能(結果)を求められる。
このシステム導入後に今回のような事件が起きて、このシステムで犯罪予告が検出できなかった場合のバッシングはかなりのものになるだろうしね。
普通にベンダーに見積もり出させたらまぁ数億にはなると思うよ。

予告.in

報道にあったような、犯行予告を自動で検知するソフトの場合、関係ない情報を大量に収集してしまったり、検知をすり抜ける隠語が利用される――といった可能性があり、精度を高めるのが難しい。

 矢野さんは「2chで犯行予告を探し、通報しているボランティアは多い。そういった“ネット上の良心”をリソースに、人手で探す人海戦術のほうが、より精度が高いだろう」と考え、CGM(Consumer Generated Media)型防犯システムを発案したという。

「精度を高めるのが難しい。」と言うことだが、この「難しい」ことを実現することが政府からの要求に含まれているのであれば、5億でも安い気がする。

ベンダーとしては「予告.in」のように「ボランティア」や「ネット上の良心」をシステムの根幹として組み込む訳にはいかんしねぇ。

本気でやろうとしたら「アメリカ国家安全保障局(NSA)」並みの組織力と権限と予算を持った組織を立ち上げ、NSAが行っている「テロ対策」と同等のことを今回の案件(犯罪予告の抽出と、これに伴う犯罪の防止)に対して行うくらいでないとダメだろうねぇ。

それでも「9.11のアメリカ同時多発テロ」は起こったわけだしねぇ